すたこらサッちゃん、昭和を生きて
蟋 蟀

 半世紀近くも、一つ屋敷に暮してきながら、私としたら彼らのことを耳鳴り程にも思っていなかった。  虫の音のぐんと減ってきた今日この頃、庭の一隅を占拠するこれら種族のみが、最後の頑張りをみせている、いや聞かせてくれる。   […]

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Column
東日本大震災・フクシマから9ヶ月半

どんなに冬が長く厳しくても、 春があまりに遠くにあろうとも、 春の来ない冬はなかった。 ・・・・・・・・・・しかし、 どんな春かが問われている。 予期もしない、望みもしない死を、突然迎えることになった2万人にも達しようか […]

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